チラシのデザインで一番大切なターゲットユーザーの絞り込み。
具体的にどのようにどのようなユーザーに絞り込むのかが大切です。
チラシやパンフレット、名刺など紙媒体は様々な種類がありますが、
どんなにデザインがよくても内容が乏しかったり、伝えたい事が十分にデザインされていないと
せっかく作ったチラシも意味がなくなってしまいます。
そうならないために何を気をつけるべきか?
どんなデザインが、ターゲットユーザーに必要とされているのか?
チラシを作る際の注意点を書いていきたいと思います。
チラシデザイン改善で狙うターゲットユーザーの種類と対策
経営者としては、もちろんせっかくチラシを作るのですから、
しっかりとターゲットを絞り込み、ピンポイントに狙っていきたいと思います。
しかし、しっかりとチラシを配布予定エリアの下調べ、市場調査などを事前にチェックしたうえで、
チラシを配布しないと、集客効果は薄れてしまうと考えています。
狙うべきターゲットユーザーを、きちんと絞り込んでいきながら、
さらに細分化していくことをお勧めします。
ターゲットユーザーを細分化するとこのようになります。
- 見込みユーザー(来店希望率80%)
- 将来的見込みユーザー(来店希望率15%)
- 潜在ユーザー(来店希望率5%)
各種ユーザーを、来店して欲しい希望率という形で、細分化するとこのようになります。
それでは、細分化した各種ユーザーの特徴を詳しく分析していきましょう。
ここでは美容室を例として、ターゲットへのアプローチ方法を分析していきます。
【例】美容室激戦区の○○駅前の美容室
(美容室オーナーの考えるチラシのゴール)
新規顧客の獲得が主な目的だが、できれば予想外の反響もあればうれしい。
1.見込みユーザーとはどんな方達か
見込みユーザーとは、チラシを配る目的のなかで、最も来店希望率が高いユーザー層のことを指します。
見込みユーザーへのアプローチを最優先にデザイン、文章を検討していきましょう。
今回の美容室の場合、下記のようなターゲットユーザーが考えられます。
- 駅を利用する会社帰りのOLさんやサラリーマンの方
- 店舗から半径1km圏内の方
- 店舗から車や電車で30分以内の方
見込みユーザーを検討するうえで大切なことは、
一度きりの来店ではなく、しっかりとリピーターになっていただくことを意識することです。
ただ割引券をつけるだけでは、一見さんで終わってしまいます。
きちんとリピーターになっていただけるようなキャンペーンや継続的なメリットをチラシに明記することが
リピーターにさせることへの第1歩だと思います。
2.将来的見込みユーザーとはどんな方達か
将来的見込みユーザーとは、今は見込みユーザーではなくても、
将来的に見込みユーザーとしてターゲットとしたい方達です。
どういうことかというと、ここでいう「将来」とは、数年後先を予測して、
ユーザー(顧客)になっていただけそうな方達です。
今回の美容室の場合、下記のようなターゲットユーザーが考えられます。
- 今は高校生や大学生だけど、数年後に社会人になる学生の方
- 小学生や中学生へアプローチし、継続的顧客になる可能性のある方
美容室の例では、学生さん達へアプローチする理由として、
今は経済的な理由や校則などにより、カットだけで来店していただく可能性はありますが、
近い将来、高校生や大学生であれば社会人になる時がきます。
社会人になれば、経済的な理由や校則は無くなって、髪型も自由になります。(会社によりますが…)
その時既にリピーターになっていただいていたら、数年前に配布したチラシは成功だったといえます。
今回は美容室を例としてあげましたが、これは業種に限らず使える手法だと思います。
飲食店でも服飾店でも、将来的見込みユーザーは必ず存在すると思いますので、
一度検討してみてはいかがでしょうか。

3.潜在ユーザーとはどんな方達か
潜在ユーザーとは、残り5%のターゲットユーザー。
つまり、来店していただける可能性が少なからずある方達です。
どういうことかというと、何かのきっかけで意識が変わる可能性があるユーザーです。
美容室の例の場合、
- 通っている美容室に不満はないが、長年通っているので少しだけマンネリ化してきている方
- いつも理容院を利用しているが、美容室に変えてみたいと少しだけ思っている方
この「少しだけ」というのが、潜在ユーザーアプローチのポイントです。
潜在ユーザーが感じているのは、あくまで少しだけなのです。
何かきっかけがない限り、美容室を変えたり、美容室に行ってみたいとは思わない方達です。
潜在ユーザーへのアプローチは、チラシの限られた紙面の中で優先順位的に難しいですが、
紙面のちょっとしたエリアにでも、潜在ユーザーへのアプローチを入れ込んでみましょう。
文章はとても難しいですが、潜在意識へ語りかけるような催眠術みたいな手法でもいいかもしれません。
美容室の例の場合、
- 全く新しいカラーリング剤を使用して…
- 男性の方も多数ご来店いただいています…
- 新規のお客様へ「朗報」…
などなど、文章の中へ「新しさ」「安心感」「スペシャル感」を
盛り込んでいくだけで、潜在意識へ語りかけることができるかもしれません。
予想していた以上の反響があったりと、意外性のあるターゲットユーザーだと思います。

まとめ
少しでも可能性があると思えるユーザーにも、積極的にアプローチすると思いもよらぬ反響を得ることができます。
見込みユーザーを逃さないためにも、あらゆる方向性から見込みユーザーをリサーチしましょう。
店舗周辺を改めて再リサーチすることで、意外な発見があるかもしません。
車通勤のところを、自転車通勤に変えてみたりすると、普段見えなかったポイントがあるかもしません。
この記事をご覧いただいた皆さん、参考にしていただけますと幸いです。